5月7日(月)より 通常通り診療
季節の変わり目と自律神経のバランス
ここ目黒の桜の季節もあっという間に通り過ぎ、ますます風も心地の良い日が多くなってきました。皆さまのお身体の調子はいかがでしょうか。
寒く緊張の続いた季節から、やさしさを感じる穏やかな季節への変化は、何か私たちの自律神経系の『交感神経と副交感神経』の関係に近いような気がしました。
今号は自律神経系と健康について少しお話しを。
―交感神経と副交感神経とはー
『交感神経』が優位に働いているときは、神経の末端からアドレナリンが分泌され、ヒトは緊張状態となります。すぐにでも動いて戦える準備をしている状態です。
逆に『副交感神経』が優位に働いているときはアセチルコリンが分泌され、各細胞がそれを受け筋肉などの緊張をゆるめます。そう、リラックスしている状態です。
昼は交感神経が優位で、夜になると副交感神経が優位になってリラックスする、このリズムが健康に大きく役立っているのです。
たとえば免疫システムの中心人物である白血球の数もこの正常なリズムに大きくかかわっています。
―自律神経の異常―
『交感神経』の緊張が過度に続くとどうなるのでしょうか?
腰痛や肩こり、偏頭痛など体にあらわれる症状は多岐にわたり、血液では白血球の顆粒球(かりゅうきゅう)の割合が増加し、体内に入った細菌を退治するという免疫面ではいい仕事をするのですが、増えすぎた顆粒球は最終的に胃潰瘍や胃炎、循環器系の病気や癌などの発症の原因になると考えられます。
『副交感神経』が過度に優位になるとどうなるのでしょうか?
一見リラックスが続き良さそうですが、免疫系では白血球のリンパ球が増加しすぎてアレルギー症状が出やすくなると考えられています。エアコン完備、車社会、肉体的労働の減少など身体的なストレスの減った現代社会にアレルギー疾患が増えた一因があるのではないでしょうか。
―日常生活で気をつけること―
では偏った自律神経系をリズムよく作動させるにはどうしたらいいのでしょうか?
① 運動;血流を良くして体温を上げ、また適度に疲れることも大切です。
② 呼吸;深くゆっくりとした呼吸、実はため息「ふ~ぅ!」は健康にいい?
③ 食事;交感神経の緊張を和らげ、副交感神経で消化吸収を促します。
④ 入浴;体温プラス4度、40度~41度位がリラックスモードです。
⑤ 睡眠;0時を超えないようにと古典東洋医学も言っています。
身近な方法として紹介しましたが、その他有用な方法はたくさんあります。
私たちの治療も常に自律神経系の正常化を意識して行っております。
うんと寒いのは辛いけど季節もリズムが大切なんですね、地球にとっても。