患者様によく【ぎっくり腰】と腰痛の違いや、なぜ癖になるのかの質問を受けます。
【ぎっくり腰】は全く歩けないものから程度はそれぞれですが、
急性腰痛の総称で、慢性的な腰痛と区別します。腰痛は大きく3タイプに大別されます。
①骨からくるタイプ(椎間板ヘルニアなど)
②筋肉からくるタイプ(筋膜性腰痛など)
③内臓疾患からくるタイプ(胆石など)
当然複合的な要素はあるでしょうが、ここでは一番多い②筋膜性の腰痛についてご説明します。
例えば、体重が30Kgの子供と60Kgの大人がシーソーに乗ってつり合うには、
子供が大人より支点から2倍遠くに乗らなければいけません。
これを人間の腰で考えてみましょう。仮に、体重がこのところ増加して
80Kg(上半身60Kg)になった人がいると仮定します
(腹筋がなくなってお腹が出てきてしまった体型です)。
すると、腰の筋肉で上半身を支える重さ(強さ)は約240Kgになります。
つまり腰は、常に240Kgで引っ張っているのです。